男装少女はアイドル②【完】



手品の種が分からないのか

あたし達が笑っていることになのか


どっちにもなのか

茜さんはちょっと機嫌を損ねてしまったようだ……。


『!』


そうだ、
確か雑誌に書いてあったはず……。

いつか見た記憶を思い出そうと目を閉じる。


む、どこからか視線を感じる…。



「……。」


『? なんですか、茜さん。』


聞くとさっと視線を逸らされた。

何か用でもあったのかな?


不思議に思いながら茜さんの背中を見ていると、いきなり誰かに首根っこをつかまれた。