男装少女はアイドル②【完】



「あー喉乾いた。」


『そうだねー。』


そう言いながら、茜さんの隣を一緒に歩く。

さすがという訳か、演技もうまい。



負けてられないね。


『あ!そういえば私、何か持ってたような…。』


がさごそと持ってる鞄の中を探す。

でも


『……。』


「……どうした?」


鞄には凍った宣伝のココアが入っていた。