スタイリストさんにお礼を言ってる声もいつもより低い。 服もいつもと違う感じみたいだ。 『…男?』 ボソッと呟くと聞こえたかのようにバチッと目が合った。 それをいいことに、顔を見た。 いつもより表情が固まってたり少し股を開いて歩いてる。 あたしは本人じゃないことを確信した。 『あの。ちょっといいですか?』 近くに居た監督に新しい提案をする。