男装少女はアイドル②【完】



スタイリストさんにお礼を言ってる声もいつもより低い。

服もいつもと違う感じみたいだ。


『…男?』


ボソッと呟くと聞こえたかのようにバチッと目が合った。

それをいいことに、顔を見た。


いつもより表情が固まってたり少し股を開いて歩いてる。

あたしは本人じゃないことを確信した。


『あの。ちょっといいですか?』


近くに居た監督に新しい提案をする。