男装少女はアイドル②【完】



「あら、予定の時間になったわね…。」


予定?

スケジュール帳を開いて確認した。

新しくデビューするあの双子を呼ぶんだろう。天才と呼ばれ、誰がマネージャーにつくかとか、とても期待されている。


俺としてはあんまり関わりたくはないが…。


『…打ち合わせって何時?』


「あ…、18時。」


びっくりしながら答えると、分厚いメガネをとり、ポケットから出したであろう黒縁メガネをかけた。