男装少女はアイドル②【完】



「社長、どういうことですか?」


メガネで結城さんの瞳は見えないけど、声的に怒っているのが分かった。


「拓哉、事実を話すしかないわよ。」


確かに桃子さんの言う通りだ。

知られてしまった以上は、話すしかない。


『……外部に口外しないでくださいよ?』


念には念を。

結城さんが頷いたのを見て、

男装して男子校に通ってること、そこでスカウトされたことを簡単に話した。