「社長、どういうことですか?」 メガネで結城さんの瞳は見えないけど、声的に怒っているのが分かった。 「拓哉、事実を話すしかないわよ。」 確かに桃子さんの言う通りだ。 知られてしまった以上は、話すしかない。 『……外部に口外しないでくださいよ?』 念には念を。 結城さんが頷いたのを見て、 男装して男子校に通ってること、そこでスカウトされたことを簡単に話した。