え… 『…気づいてたんですか。』 気づかれてないと思っていたあたしは、うつむく。 「私も娘が居たから、分かるのよ。」 娘……。 『じゃあ…なんで…なんで空桜-SAKRA-に…。』 「あの子達があなたを変えてくれると思って。」 確かに、色褪せた世界を変えてくれた。 ただ一緒に居ただけで、楽しくなった。