控え室に籠もり、今か今かとセツナを待った。


「あぁーー!!遅い!」

イライラが募り、叫ぶ始末。

だが、どの部屋も防音な作りになっているため、決して迷惑をかけることはない。

コンコン


「あ、はい。」

「失礼します。」
その声はセツナではなく、女の声だった。


「婚約式に出るためのドレスをお持ちいたしました。」

「う、はい、よろしく。」