「そんなこと出来るの?リスクが高いし…。」
「さぁ?でもあたしと*婚約することになるよりはやってみる価値あると思う気がするけど?」
*(魔界では結婚式は婚約式という)
メンバーには…今会いたくないしね。
「ねえ、…もし奈子が僕だったら彼女と付き合ったりした?」
「…迷ってるって事?」
すると苦笑いが帰ってきた。図星なんだろう。
「あたしだったら…国を敵に回しても付き合うよ。だって、好きなんでしょう?好きなのにその人を手放すなんてことあたしにはできない。」
「ふーん。まるで経験者のような口ぶりだね。」



