「むしろ俺はうれしいね。」 『……。』 ドMですもんね。 今それよりも気になるのは…スィル兄様。 王族の家系とはいえ100年に一人居るかいないかくらいだ。 それくらい、魔法が使える悪魔は少ない。 「で、何ですか?用もなしに帰ってきたんじゃないでしょう?」 『…今回はいくらセツナでも…いや、無理以前に父に殺されるかもしれないくらい、貴重な情報。……でもあるとも限らない。それでも頼める?』 枕から顔を上げてセツナを見た。