バンッ 力の加減も考えないで開けたせいか、少し埃が落ちた。 あたしの開けたドアの音に驚いたのか、あたしに驚いたのか、 みんな一斉にこちらを見ていた。 『……すみません遅れまし…。』 あまり見ないように窓に視線を向けた。 「いいところだったのにー。」 ぷーと彼女は頬を膨らませる。 空はこの場面に遭遇しなくてよかったと内心思った。 「危なかった。僕、空桜から引退しようかと思ったよ。」 真っ青な顔をした空桜メンバーと結城さんに同情の視線を窓から送った。