『ハァハァ…。』 肩で息をしながらエレベーターに乗り、最上階を押す。 「大丈夫?」 『なんとか大丈夫。』 運よく誰も乗ってなかったため、二人きりになった。 「あー…、せっかくパフェ頼んだのにな…。」 ボソリと呟いたのが聞こえた。 …もしかして、60分以内に食べ終わったらタダになるっていう伝説の…。 『……今度奢る。』 あたしとあまり変わらない背の彼の頭を撫でてから 丁度開いたエレベーターから出た。