―――― ―――――― ―――――――― 『大丈夫ですか?』 途中で走ったせいか、茜さんは肩で息をしている。 行く先行く先に不良がいたから、 結局、空き教室しかなかった。 「な、なんとか…。」 『あの、』 あたしがどうしてここに来たか 聞こうとすると、茜さんの肩がビクリと動いた。 どうやら聞くことが分かったみたい。 『どうしてここに?』 改めて聞くとああ、やっぱりという顔をしてから 口を開いた。