男装少女はアイドル②【完】



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『大丈夫ですか?』


途中で走ったせいか、茜さんは肩で息をしている。

行く先行く先に不良がいたから、


結局、空き教室しかなかった。



「な、なんとか…。」


『あの、』


あたしがどうしてここに来たか

聞こうとすると、茜さんの肩がビクリと動いた。


どうやら聞くことが分かったみたい。



『どうしてここに?』


改めて聞くとああ、やっぱりという顔をしてから

口を開いた。