目を覚ましたら、そこは、病院だった。
「大丈夫ですか?」
「あっ、あの」
助けてくれた男の人が、いた。
すごく、カッコイイなぁ。
「大丈夫ですか?」
「はい。あの、ありがとうございます」
「いいよ、いいよ。それより、陣痛が始まってりみたいだよ」
「そうですか」
「いいの?旦那とか呼ばなくて」
「……………いないの」
「………え?」
「亡くなったんだ。けど、私の心で生きてるから、寂しくないの」
「そっかぁ、ごめんな」
「ううん、大丈夫……。助けてくれてありがとう。」
男の人は、ハニカんだ。
この人は、輝いてる。
きっと、これからも輝きつづけるよ。

