千晴さんから渡されたのは、4種類のお花がキレイに束ねられているブーケだった。

「……綺麗。」

「でしょ?あずさちゃんにピッタリだわ」

「でも……、私なにもしてないのに、千晴さんにこんなにしてもらって……」

「なんもしてなんかない。あずさちゃんは、ゆうを変えてくれた。私達には、どうやっても出来なかったけど、あずさちゃんがゆうを変えてくれた。」

「千晴さん……。ありがとうございます!」

「そうそう!素直になりなさい♪」

「千晴さん、もしかしてこの花言葉……」

「ゆうに教えてあげて!あずさちゃんなら、この花選ぶかな〜と思って買ってきたの」

天使のような笑みを浮かべた千晴さんは、すごく輝いて見えた。