「ゆうはね、昔は、何に関しても無関心で、冷たい目をしていたの」
「………」
「だけどね……、ゆうは変わったの。あずさちゃんと出会って。」
「………」
「何に関しても無関心だったゆうが、ここ2年、あずさ、あずさって、あずさちゃんの名前しか、聞こえてこなかった。」
「ッ……」
「だんだん、目の色が温かくなってきて、今は、誰よりも優しい目をしてる…。まぁ、あずさちゃん限定だけど」
「ッ……」
「性格も優しくなって………、ますますモテるようになっちゃったんじゃない?」
「ッ………」
「あずさちゃん…。ゆうを変えてくれてありがとう。
ゆうに温かい気持ち教えてくれてありがとう。
ゆうに幸せを教えてくれてありがとう。
ゆうを………
ゆうを輝かせてくれてありがとうッ」
ポロポロと千晴さんの目から雫が落ちてきた。
肩が小刻みに震えている千晴さんを抱きしめてた。
「千晴さん……、お礼を言うのは、私のほうです。
ゆうと出会って、私は、幸せになりました。
ゆうと出会って、温かい気持ちを知りました。
ゆうと出会って……、私の人生は、誰よりも輝きました。
私は、今世界一幸せものです。
好きな人と、一緒にいる。
好きな人と、結婚できる。
そして、千晴さん、律さんってみんながいる。」
「んッ、こんなに思われて、ゆうは、幸せね♪」
「いえ、私の方が幸せです!」
「フフ♪じゃあ、最後の仕上げよっ!」
ウインクをしながら言ってきた千晴さん。
目が真っ赤だけど、とても清々しく見えた。
ウェディングドレスを身にまとって、他の装飾品もいろいろつけた。
「あずさちゃん………
とても綺麗よ!」
「ありがとうございます。千晴さんのおかげです!」
「こちらこそ、ありがとう。じゃあ、結婚式始めましょう!もうみんな来てるってメールあったゎ♪」
「はい!」
「じゃあ、はいこれ!」
「え?」

