ガラガラ
またまた勢い良くドアが開いた。
「お待たせ〜。じゃあ、スペシャルゲストの登場〜」
ドアの横から出てきたのは、綺麗で長身の女性だった。
「あずさちゃん!はじめまして、律の姉の千晴です!」
「はじめまして!」
「やっだぁ!可愛い〜」
私は、勢い良く、千晴さんに抱きしめられたら、ゆうが不機嫌そうに
「オイ、千晴。離れろ。」
「もう、ゆうったら、独占欲強すぎね!こんな可愛い子どうやって落としたのかしら」
無理矢理離されて、ゆうの胸におさまった。
「千晴さんと、ゆうって知り合いなんですか?」
「そうよ。高校の時の後輩!生意気で仕方なかったのよ」
笑いながら話す千晴さん。その姿がすごく綺麗だった。
「そうそう。今日姉ちゃんを呼んだ訳は、他でもない」
「…………?」
「うちの姉ちゃん、美容師してるんだ。だからあずさちゃんを今よりももっと可愛くしてあげようと思って!」
「へっ?」
「私に任してね♪あずさちゃん!」
「はい!よろしくお願いします!!」
「じゃあ、行きましょう!ゆうは、後からのお楽しみ♪」
そういいながら、病室を出て、誰もいない病室へと連れてこられた。

