俺は覚悟を決めた。
ちゃんと女になるって。
記者に話しかけられたら「スミマセン♪」って笑顔振りまく。
よしっ!無愛想は不自然だかんな。
カツラを付ける。
なんかモゾモゾして気持ち悪い。
「わー!!無理コレ~!!!」
そう叫んで洗面所へ向かう。
ん?兄貴いねぇ。
「ん?」
振り向くと女だ。
俺、女を家に上げた覚えはねぇ。
「兄貴?」
「見違えんだろ?」
「やべー.....」
「てか、お前.....バリ可愛いじゃん」
そ、そーか?
「じゃあ行くか」
俺は車に乗る。
兄貴も自分の車にのる。
この車はどう見ても男っぽい。
近くのパーキングに停めていこう。
そういうメールを届けた。

