想に電話をかけた。



♪~♪~♪~










「出ない・・・





 仕事中かなぁー?」







「うーん......かもな。ドラマ撮影延びてヤバイって言ってたしな」




「そっかぁ」






ドラマ撮影が追い込んでるのにあたし、迷惑かけちゃったか。





切った。













・・・・・数分後。


♪~♪~♪~【想】





電話がかかってきた。



「ん?なに・・・・・・」




「あのさ、今時間ある......?」






「ねぇ~♪想、ご飯行こーよぉ!」



ん?女の子の声が聞こえる。






「璃亜!.....だからダメっつってんだろ?」



り、璃亜?






「璃亜ってなに?」




「はぁー?お前、璃亜知らねぇの?」








「じゃなくてっ!なんで璃亜って呼んでるの?」



「・・・・なんとなく」







「あたしはお前で璃亜ちゃんは璃亜、なんだ......」



涙がボロボロ流れ落ちた。





「そんな事っ!」



「あたしにとってはそんな事じゃないもん!想はそうだったとしても」











「想ぉ.....だれこれ?」



「誰だと思う?..........俺の奥さん」





「想?結婚してんの!!?」



「してねーけど・・・・・・」





あたしは奥さんなの?
璃亜っていってる可愛い子は特別じゃないんだね?







・・・・・・安心したよ。



「想、時間作って会えないかな?」




「わかった。じゃあ夜、琉愛ん家で。実家のほうな」







「待ってるね」











そう言って電話を切った。
これで上手くいくとは限らないのに。