想side,
「休憩入りま~す」
今、新ドラマの撮影中。
今人気のある"璃亜"と恋愛ドラマ。
可愛くないとは言えないけど、琉愛のほうが断然可愛い。
「想ぉ♪一緒にご飯行かな~い?」
璃亜はこうやって俺に甘えてくる。
周りは可愛いから黙ってニコニコ笑ってるけど、本気やめて欲しい。
「ゴメン」
俺には琉愛がいんだよ。
〈プルルルルルルルル♪~〉
「はい」
琉愛からの電話。
琉愛はオドオドしてる様子。
助けて、と訴えかけている。
場所は......藤井地区のホテル。
ラブ.......ホテル....
琉愛は言ってなかったけど多分誰かに連れていかれて、襲われそうという時に助けを求めてるっつーことだと思う。
助けてやらねーと。
琉愛がだれかのモンになっちまう。
「スタンバイお願いしまーす!」
スタッフさんから合図がでた。
琉愛...........俺のモンだし。
「お、オレ......用事できたので帰ってもいいですか?」
「はぁ~?何の用事だよ!」
「ちょっと・・・」
「どうせ大した用事じゃねぇんだろ?トップアイドルだからってそんな浮かれんなよ」
「すいません.......」
トップアイドル....俺、トップアイドルだ。
私情だけで行動するわけにはいかない。
「じゃあ始めるぞ!」
その後も、監督にはイヤミっぽくグチをいわれながらも撮影を終えた。
「で?お前、用事ってなんだよ」
ジェットマネに言われた。
(JETLAGのマネージャー)
「あ~.....なんでもねぇ・・・」
ジャケットをジェットマネの手から奪い取り、走ってスタジオをでた。

