インターフォンを押した。
滅多に押さないので、違和感を感じた。
「はーい。どちら様ですー?」
ママは元気そうだ。
声のトーンが高いし。
「JETLAGの紺野想です。突然お邪魔してすみません」
「えっ!?....テ...TVですか?」
「いえ、違いますが。取りあえず家に入れて頂けませんか?」
「ちょっと待ってくださいねー」
数分後、家から出てきた。
いつもより厚化粧になっている。
あの紺野想だから張り切っているんだろう。
「は?!!なんで琉愛がいるのよ...」
あたしの顔を見て、一気にテンションが下がった。
「ごめんなさい。でも謝りたくて・・・」
その下がりよう、辛いな。

