その服にジャケットを羽織って家を出る。
すごい派手な格好をしてるから当然目立つ。
「そこのお姉さん?乗せていきましょうか?」
外車に乗ったいかにも金持ちそうな男性に声をかけられる。
「いえ、結構です...」
きっぱり断り去ろうとした。
「乗れよ」
この声は.....
「想!!」
「はやく乗れよ」
あたしは助手席に乗った。
「ねえ!こんな格好でどこ行くの?」
「秘密」
着いた先は何もない部屋。
「お前、俺の事スキなんだろ?」
「何言ってんの?あたしは...っキュッ」
「...ン..ン.......ンンッ!」
いきなりキスされた。
拒めない。
苦しいっ
でも嫌じゃない....かもしれない。
そんな...選べないよぉ......
「なんだよ....拒否らねぇのかよ?」
「だって......」
「スキなんだろ?俺が...」
「それはどーなんだろう......」
みんなこんなに優しくしてくれるんだよ?
断れるわけないじゃん。
あたし、みんなに悪い事してる。
思わせぶりな態度とって、この人がだめならこの人って感じで。
ほんと、かっこわるい.....あたし。