「俺の親、病気なんだよ.....」


あたしの実の親が....




あたしを産んでくれた人が.......

「....そう..なんだ..」




「穏便に頼む」

「....」




「失礼します」

「あらどなた?光耀の彼女さん?」


「違うよ!!.......琉愛...」




すごく断固されちゃった・・・。


「白石琉愛です」


「よ、よく来たねぇ・・・」



一瞬驚いた表情を見せたがすぐに穏やかな顔になった。




あたし結論だした!
これでいいんだよね。



「あの...手紙.....の事なんですけど...」





「ああ...あれね?もういーのよ」



ダメ!

「私、看病させてください!」




「え?...」

「私、産みの親はママだと思ってて....さっきまで信じてたけど、あなたに会ってすぐ思いました。私のお母さんだ.......って」





「いいの。あなたはママと暮らした方がいいのよ」



想「光耀の母さん、あの手紙は本音ですよね。帰ってきて欲しいって」





「もういいわ」


「ダメなんです!私が。これから2ヶ月、この家にいてはいけませんか?」



「だめよ!琉愛の人生、台無しにしちゃう」


「台無しになってもいいし、なるはずないもん...」



「だめなのよ~・・・」

2人共そのまま泣き崩れてしまった。




「っお母さん!」


あたしは発作的にお母さんに抱き着いた。
あたし、お母さんに抱き着きたかったのかもな...