あたしは今、想と光耀と鳴琉といる。
海にきたんだぁ~!








「琉愛!俺らお前に話しがある」

ん?


3人があまりにも真剣な顔つきだからなんかこわい。
怒られたりしないよね?














光耀「率直に言うと...お前は俺の兄弟だ。俺と鳴琉と」


「うん.......ってえ?」



想「光耀の母さんから手紙貰った。それ読むから」





【琉愛へ
 桜野光耀と鳴琉の母親です。
 でも実は琉愛の母親でもあります。
 旦那が単身赴任になった時、私は妊娠した。でも旦那には言わなかった。で、旦那がいないから私ひとりで出産した。そしたら琉愛は病気で...私ひとりだったから不安になった。でも心配かけたくなくて一人で抱え込んだ。私が病気の娘を育てる事はできるか。私の育て方によって病気が悪化するんじゃないかって不安になった。このまま美羽と自殺しようかと追い込んだ。でも琉愛の瞳を見たらね、生きよう?って言ってくれてるみたいで....死ねなかった。生きる希望をくれた。でも私、自信がなかった。病気の子を育てるなんて...だから施設に連れていくしか方法がなかった。それでしばらくしたら、琉愛の存在が大きかったんだって気づいて、迎えに行った。でも...琉愛はいなかった。新しい家族がいた。一緒にいられないならせめて琉愛の傍にいきたい...そう思った。だから私はあなたのママと友達になった。琉愛の成長を時々見に行ったりもしたよ..】


「......」


【―-琉愛...ごめんなさい。私、自分の為に...本当最低。臆病だよ。自分が情けなくてたまらない。突然言ってごめんなさい。驚いたよね。私の所へ戻ってきて?私本当にあなたを愛してる。本気であなたを忘れられないよ。戻ってきてほしい....】





光耀「お前は産みの親に愛されてる。
   戻る気はあるか?」



「あたし戻らない...戻れない。
 長年お世話になった人を見捨てるような事できないもん!」


「そっか...じゃあ一目だけでも会ってやって」



「.......わかった」