「よし、着いたぞ」



――――――ここ?





「うわぁあああ!!」



だってこんなにも大きいんだよ?


その辺のビルなんて余裕で突き抜けてるよ....




パパってそんなに偉い人だったんだ...








「ん?」


鍬はあたしの前に手をかざしている。




「琉愛お嬢様、行きましょう」






/////

これこそ.....王子様。



フラってきちゃった////




「はい////」



「もしかしてキュンってした?」





「してないしっ!」


「絶対したよな?だって顔赤いし」





「な////」







「素直になれよなー♪」



「...王子様......みたいだなって」






「おーじさま?.....ハハ」


鍬はお腹を抱えて笑っている。




こういうやんちゃな笑い方も可愛い。

やっぱり鍬がスキなんじゃないかって思う。






「俺、執事とか似合ってんな♪」



「じゃあこれからなってよ。あたしの♪」





「いーけど////」




「冗談冗談.....♪」