「つきましたよ」
あたしはお金を払い、タクシーを降りる。
そしてあるところへと向かう。
そこは海がみえるお墓。
「おばあちゃん.....会いにきたよ」
あたしのおばあちゃんは昨年亡くなった。
それもあたしを庇って。
つまりあたしのせいで死んだんだ。
「おばあちゃん、あたしどうすればいい...かな?」
あたしは生きていた時のようにおばあちゃんに話しかける。
そうすると、おばあちゃんの声がするの。
《元気出しな。お前は自分にもっと自信を持て。》
「あたし振られちゃったの・・・。すごくすごくスキだったのに....夢のために結婚断っちゃって、愛想つかされちゃった」
《約束したあの夢かい?》
「おばあちゃん、絶対叶えてみせるからね」
《じゃあ元気出さないとね♪》
「そうだね。頑張るよ」
あたしの夢は教師になること。
おばあちゃんの夢も教師だったんだけど、叶えられなかったからあたしが代わりになる約束をしたの。
おばあちゃんの夢、絶対に叶えたい。

