――――次の日
あたしは想の家に向かった。
駅から降りてしばらく歩くと、想の住むマンションが見えた。
やっぱり仲直りしないとね。
「よしっ」
あたしは勇気を出してインターフォンを押す。
少ししてドタドタと足音が聞こえ、ドアが開いた。
「はい?」
え・・・だれ?
すごい可愛い女の人が出てきた。
「あの、どなた?」
「あ、いえ、間違えました.....なんでもないです」
「...そぉ♪」
そして、あたしはドアを静かに閉じた。
だれなの?
想のなに?
それより、想にとってあたしはなに?
もう.......なんなの。
「.....ふ........グスッ...」
あたしは涙がとまらなくなっていた。
階段の隅で隠れて泣き続けた。

