―琉愛side―
想との結婚を迫られて、切羽詰まってた。
あたし、熱出ちゃったか・・・
あたし、そういう風に切羽詰ると熱が出る体質で、昔からよく熱出てた。
けど、誰がここに?
気になってあたしはリビングへ。
「.......な」
「....で」
なんか声聞こえる....
あ、鳴琉と・・・想?
想がなんでここに?
あたしを見に来た?
いやいやいや。
結婚断ったんだからお怒りだろう。
鳴琉と話すんだ・・・
「――――るあは大丈夫か?」
......想.........
あんな状況でもあたしを気にしてくれるの?
優しすぎるよ。
あたし断ったんだよ?
頑張って想が決断した事を簡単に断ったんだよ?
許さないでよ。
泣いちゃうじゃん.....
「じゃあ帰る・・・」
え、ヒャッ
戻らなきゃっ
そーっと...そーーっと......
バチッ
「琉愛、何してんだ?」
鳴琉、シーッ!
あたしは人差し指を顔の前で立てた。
「ふーん....」
鳴琉はいたずらっ子のような顔をして、ニヤッと笑った。
......アイツ最低っ
「じゃあ想!また来いよ。それと、な」
「おぉ....」
"それと"ってなんだろ?

