鳴琉side
「...ただいま.....」
琉愛が帰ってきた。
元気がなく、すこしやつれているようだった。
俺は心配になって声をかけた。
すると琉愛は俺に抱きついてきた。
「ちょっ....おい...!」
俺は引き離した。
彼氏持ちの女に抱きつかれたら不安になるだろーが。
しかも俺はまだ......
そ、それに兄妹だぞ?!
「スー.....スー...」
「琉愛?」
なんだ。寝てるのか...
「おい。起きろよ」
琉愛を揺すったがビクともしない。
俺は琉愛の部屋に運ぶ事を決めた。
おんぶする。
「かるっ....」
コイツ、食ってねーのか?
確かに最近、仕事が忙しくてまともにご飯なんか食ってないだろう。
すぐに部屋に連れて来れた。

