「したくないのか?」
その言葉に黙って頷いた。
「俺も考え直した方がいいと思う。お前はまだまだ人気があって、それにこれからドラマだってある。JETLAGは伸び盛りなんだ。そんな時期に結婚はもったいない。鍬はソロで曲出すし、光耀は映画だって決まってる。もう少し待ってくれないか?」
「.....はい。琉愛もだめみたいなので諦めます」
「じゃあ失礼しました・・・」
「いつでも相談のるから来いよ。俺、暇してんだ」
「はい」
社長の言ってる事は正しいと思う。
この時期の結婚は厳しい。
別の事務所の新アイドル、rookも人気急上昇してる。
JETLAGも気を抜いてはいけない時期。
あたしだってもう少し仕事に頑張りたいし、行けたら大学だって行ってみたい。
あたしの夢は女優以外にもあるもん。

