――――――それから2分後
想らしき人が現れた。
電話でコールしてくる。
「はいはい....」とか思いながら正門にむかって歩く。
集まっている男たちはネットで広めたのか記者たちもいる。
よかった。
琉愛はこの騒ぎに気づいてないようだった。
男たちも記者も寝顔に見入っているようだ。
「想さんですよね!」
記者たちはやっと想に気づいたようだ。
「はい」
ちょっと不機嫌そうだ。
「あの、サイン頂いても?」
「.....俺の女の寝顔見てんじゃねーぞ」
「わぁ.....かっこいー」
「あ?」
すると記者は想の言葉を無視し、想の写真を撮り始めた。
そっちに向かって歩く俺には気づいてない。
「想っいいから行け!」
俺は想からキーを受け取る。
「事務所行けよ。俺もついてくから」
そういい、お互いが乗り込む。

