鍬side
琉愛からの電話に上手く答え、着替え出す。
「あのさ、ほんとイジメだけはやめてくんない?俺、南ちゃんがいじめられてるとこみちゃったんだよね。しかも麗子たちに」
「それは鍬さんと会うために.....」
「え?俺のために.....?」
「はい///そうなんです」
「だったら余計っ!もうすんな。俺、そーゆうのするやつ嫌い」
「ごめん.....な......さい」
麗子は鼻をすすりながら泣きはじめる。
「それと今度琉愛泣かしたら、ただじゃすまねぇから」
そう言って、この部屋を出ようとする。
「ねぇ///仕事なんて後でいいじゃん」
今度は麗子が誘ってきた。
谷間を強調させて。
俺は壁に押し付ける。
肘を壁に押し付け、体を麗子に合わせる。
「いい加減諦めろって。俺は琉愛しかいねぇから」
そう言ったらまた泣く。
さすがに鬱陶しい。
「白石さんには想さんがいるじゃない!」
いるよ。そんなの理解してる。
けど、俺は琉愛が忘れられないんだ。
夢でも琉愛がいるし、俺の頭ん中いっぱいに感染していってるんだ。
あまりにも琉愛が優しくしてくれるから。
もう少し、荒く扱ってくれたらいいのに。
今回の話でも俺はコキ使われただけなのに、勝手に正義感もってやってる。
全ては琉愛のために。

