アイドル恋愛








次の日の朝―――――――。




「みーなーみーっ!起きてぇー」







あたしは南を家の外から呼ぶ。
今日は絶対、学校に行かせるんだ。






「うるさいぞっ!」



「ごめんなさい・・・・けど」





朝からおじさんに怒られた。
でも言い訳はある。




「登校拒否してる少女を放っておくんですか?」






「・・・・悪かった・・・・・」





そして、朝からおじさんに勝った。

なんちゃってね♪







南が起きてこないので、インターフォンを押す。




『はーい!』



朝から南ママの声が聞こえる。






「南をお預かりに来ましたー」




『さぁ、どーぞ。入って?』






ガチャ―――――


家のドアを開けてくれた。




そして、コソーっと部屋を開ける。






飼い犬のルルに『静かにしててよ?』と目で合図する。





そしてダイブ!!!




「っいったー!」



大成功ッ。
心の中でククッと笑う。



「はい、学校行くよっ」





そう言って指定のバッグを南に投げつける。






「行かないしっ」



「へー....あたしを泣かせるつ・も・り?」







「うわーー!うっざっ」





「うわサ、サイテー」



口を尖らせてムスッとした顔をし、目をウルウルさせる。