「それは琉愛に悪い事したから.....」
「えっ?」
「先輩に言ったのあたしだよ?鳴琉様やJETLAGと仲いいなんてズル過ぎじゃん・・・」
「そっか.....でもね、言ったのが南だとしても、先生に言ったのも南じゃん?それは、めちゃくちゃ嬉しいよ」
そう言うと南の目から涙が溢れ出した。
「もう琉愛にはそんな思いさせないから。あたしが代わるから....」
「何言ってんの・・・?自分の友達がそんな事されて、ほっとけるわけないじゃん。南ホントバカ.....」
「......なんで庇うの...ッ.....グスッ...」
「そんな事されても、嫌いになんかなると思った?」
「あたり前じゃんっ!」
「南はね、根が強くて意地っ張りだけど、最終的にはいい子なんだからね。先輩になんか負けてたまるかっ」
「あははっ」
「やっと笑ってくれた.....」
南の笑顔がみたかった。
南の暖かさをあたしにちょうだい。
つらい事も吐き出していいんだよ?
あたしに酷い事したのは過去。
南が後悔してくれたら、もう十分だよ。
南の気持ちはあたしと半分こだよ?
少しは頼ってよ。
あたしだって構ってほしかったんだよ?
またバカやりたかったんだよ?
「もう秘密ごとなしね」
「また親友にもどろ・・・・・」
「それだけはやだよ!」
え?南、いまなんて....
「琉愛とはバイバイだよ。先輩のターゲットはあたしだけでいーの!琉愛はもう泣かせない」
「もう......学校で...話せない..の?...」
「泣かないでよ。あたしの努力ムダにしないでよ。ねっ?」
南、ほんとバカだよ・・・。
「じゃあムダにする」
「は?」
「南、もういい子ぶるのおしまいね」
「いい子ぶる?・・・ぶってねーし」
「さっ。じゃああたし帰るね」
「気をつけて・・・・」
「うん、またね」
そう言って部屋を出た。

