あれから南と話すことはなく、家に帰った。
南にばれるなんて...
あ、そーだった!
電話しなきゃだ...
「もしもし?」
大藏さんはワンコールで出た。
《琉愛ちゃんどーかしたの?》
「いえ!あ、どーしたんですか?」
《敬語はまじでやめて?話しづらい》
「あ、わかりました」
《ハハハハッ!今言ったばっかじゃん》
「あ、そーだった...」
《それでね、明日ひま?》
明日?南と約束してたっけな。
どーせ喧嘩しちゃったし....
「あ、ハイ」
《でた...敬語!》
「あーーーまた言っちゃったぁ」
《琉愛ちゃんおもしろいねー》
「そーですかぁ?ただのバカだよ」
《あ、でね?バーベキュー行かない?》
「うーん.....いーよ♪」
《まじ?》
「うん!大藏さんと会ってみたいし」
《...はぁ・・・》
え゙?なんかしたっけ...
《"大藏さん"とか堅苦しいの嫌い》
そっちか。
「リーダー...でいい?」
《嫌っす。皐月さんもイヤ》
「だってけっこう上だし?」
《関係ねぇよー》
「じゃあ、なんて?」
《皐月》
「うーん...わかったよぉ...」
《よろしいよろしい》
《じゃあ明日迎え行く》
「おやすみなさい」
《はーい!》
そして長電話は終了した。
かれこれ何分話したんだろう...
それくらいの電話なら普通、5分くらいで終わらせたのに・・・
でも楽しかった。話してて。
何でか和むというか....
安心できるというか....