「 つまり、私は恋愛にむいてないってこと? 」


天那の話を全部聞いた上で、
私が口にした言葉。


「 だから!
智波は人のモノを好きになること多すぎだよ!
恋愛をしちゃいけないとは言ってないよ。
ただ、まわりをみてから好きという告白をしなさいってこと! 」


天那がめちゃくちゃ怒っているのは、

あの人かっこいい!!って
みていた人は天那の彼氏の洗朱くんだったわけで、
それを知らなかった私はさ。


「 あの…かっこいい!!って思ったんですが、
彼女さんっていますか? 」


なんて告白しちゃったわけで…
天那の立場になればさぁ、怒っているのも当然です。


「 灰汁さんの
そのキャラオレは好きだけどね。 」


洗朱くんの隣で笑って聞いてた楊梅くん。

天那は、あきれた声で


「 楊梅くんも、笑って…
あっ!
楊梅くん彼女いないよね?
その好きなキャラの智波とつきあってみませんか? 」


私は笑いながら話をスルーしようとしたのに


「 オレはいいよ。
灰汁さんはどう?
オレみたいなのダメ? 」


「 はぁ? 」