「雅様から招待状が来たわ!!」

と、言う姉さんの声に、思わずフッ、とそちらに目線をやる

「良かったわね美雪ちゃん」

と、奥様

二人とも嬉しそうだ。

私には関係無いわ

窓拭きを続ける

「"今晩、20時に我が家のパーティーにご出席願いますよう。松本美雪様"ですって!」

と、姉さんの声
これで姉さんの機嫌も、ちょとは良くなると思えば
まあ良いか

でも、元はと言えば雅のせいだし

「今、15時よ早く支度しましょう」

と、奥様に連れてかれる姉さん
どんだけ支度に時間がかかるのか

取り合えず、何かしら仕事を増やしてくれる人達が居なくなって良かったけど

私は、今のうちとそそくさと掃除を進めた。







邪魔される事が無かったので、18時には全ての仕事を片付ける事が出来た。

私は、ハーっと溜め息を吐き、離れの三人部屋に戻る

今日は、ゆっくり休もう
日頃の疲れをとるチャンスだ



「あっ友理さん」

声を掛けられ振り向く

ハニカンだ笑顔が印象的な天然パーマの髪、大きな瞳で中性的な顔立ちの警備員