戻って来た雅は無口で、何を話したの?と聞いても
『世間話だ』
の一点張り
どうも怪しい

私に何を隠してるのかしら?





食欲の無い私の為にと、雅が持ってきてくれたお粥を食べながら、色々考えてみる。

私、やっぱり病気なのかしら…
なら入院させられるわよね。

不治の病とか?結核?
いや、咳は出ないし
普通、隔離されるわ…

じゃあ何?


あーもう!解らないもの考えたって仕方無いわ

病気は気からって言うじゃない!

コンコン

部屋のドアをノックされ、誰かが部屋に入って来る。

「友理さん、体調不良だとか
大丈夫ですか?大事な体ですのに…」

「お父様!」

心配そうな顔をしたお父様の姿
どうやら、私の様子を見に来てくれたらしい。

「ご心配かけて申し訳有りません。
直ぐに良くなると思いますので」

と、頭を下げる。

「そうですか、お大事にして下さいね」

不安そうな顔をしつつ「じゃあお休み」と、部屋を出て行くお父様

早く良くならなきゃ、お父様にまで心配かけて…

あっ、でもあと2日なのね…
お父様を、もっと傷つけてしまうんだわ
ごめんなさい…