花とキミ*秋・冬




空哉くんが一番
よく分かってることじゃないの?

「そんなの‥分かってるでしょ?」

もう、作り笑いも疲れちゃったよ。
ねぇ‥このままだと、泣いちゃう。

「だから‥分かんねーよ‥」

どうしてよ‥
そんなに私に言わせたいの?

「きっ、と‥私、が‥
いけなかっ、たんだよ、ね。」

涙が出てきて、途切れ途切れになった
私の言葉たち。

「私、って‥そんなに、ダメだった?」

「‥は?」

「空哉くんの彼女なんて存在に
なれたこと自体、贅沢なこと
なのかもしれない‥
でも、私は2番目にはなりたくないし。
なれるほど、強くないんだよ?」