花とキミ*秋・冬




「‥‥花菜?」

「え‥あ、何?」

「ボーッとしてるけど‥大丈夫か?」

「うん‥大丈夫。」

「じゃ‥行くか?」

自然に繋がれた手を見つめた。

あの人とも‥‥
繋いだのかなって思った。

「空哉くん‥従姉妹いる?」

少しの望みをかけた、質問。

「従姉妹?
男2人に、女1人いるけど‥」

「その女の人‥いくつ?」

「えーっと‥確か、小学生
だった気がするけど、何で?」

「ううん‥何となく気になっただけ。
気にしないで?」

‥――――――――――――――

駅ビルに入ると、非常階段
みたいな所に連れていかれた。