後ろにいたのは顔を真っ赤にした桜井だった。 みるみるうちに俺の顔も真っ赤になる。 「俺らがいなくなるからって変なことすんなよなぁ」 「このっバカヤロー。俺の前に二度と現れんな」 二人がいなくなった後、虚しくこだまだけが二人っきりの体育館に響き渡っていた。