「――じゃあこのベルトをしっかり締めてくださいね〜。ではっいってらっしゃーい!」 係員の人が手を振るとゆっくりと回り出すブランコ。 「結弦?言ってなかったけど…」 徐々にスピードが増してくるなか高野くんが呟く。 「このアトラクション、この遊園地の中でも5本の指に入るくらい怖いや――――」 「え?――っっっきゃあぁぁぁ――っっ」 途中で高野くんの声が聞こえなくなるくらい早くなるブランコの回転。 一瞬わたしの意識は遠のいた。 そのまま意識を手放したほうが楽だったのかもしれない……。