わたしは少し早足で駅に向かっていた。 昨日買った少しヒールの高い靴がまだ慣れない。 慎重にかつなるべく速く歩く。 今日は高野くんとのデートの日。 こんなところでコケて服が汚れてしまっては台無し。 「あ…」 駅の待ち合わせの場所にはいつもと雰囲気の違う高野くんの姿。 その高野くんはわたしに気付くと手を振りながら近づいてくる。 「結弦っ」 「高野くんっごめん待った??」 色々準備に手間取って少し遅れてしまったの…。