「…だからこそ、影の部分が目立つ…バカなのに何考えこんでんだって。」 「…」 「少なくとも、私は雅に救われた。たぶん私だけじゃない、もっと大勢いると思うよ…だからそんなに自分を追い詰めないで…。」 「…ん」 その時の乃唖は、あまりにも俺には眩しすぎて… 逆光でわからなかったが、たぶん乃唖は泣いていた。