「あっ!…んっ…あぁっ…はっ…んあっ…ゆぅっ…はっあぁっ!も…無理…何かっ…変!…はっ…あぁぁぁぁっ!」


恭祐は激しく腰を揺らしながら悠祐に摺り合わせ快感を求めた。そして悠祐の生暖かいモノが身体の中で感じられたと同時にその快感は頂点へと達した。俺達はその瞬間床へと突っ伏した。


「…恭ちゃん…大丈夫?…恭ちゃん?……恭祐。」

「大丈夫な訳がない。悠祐、俺を無視して突っ込んで来ただろ。」


反応のない兄に横で心配して声をかけ続けた。ちゃんと名前を呼んだとき反応が返ってきた。荒い息遣いの中何度も深呼吸をし心を落ち着けた恭祐にはいつもの冷静さが戻り敵意の眼差しで弟を睨みつける。


「だって…恭ちゃんの声聞いたらさ…止まんなかったんだもん…恭ちゃん痛かった?苦しかった?」


「当たり前だ。俺も悠祐も初めてなんだぞ。…まぁ突っ走った所はまだまだって事か────」



俺達はこの日から関係を持った。俺達の仲は変わることはないのだが普通の人達よりズレていると言ってもいい。


それからというもの悠祐は帰る度に恭祐に迫る日々を繰り返していた。恭祐は逃げようとするが悠祐は運動部へ入っていて着実に力を付けていたため逃げることは適わなくなっていた。恭祐も力を付けようと悠祐が帰るまで筋トレを続け、帰ってくれば勉強に励む毎日へ変わった。だが空しくも勉強は捗る筈もなかった。