恭祐は左の自分の方を向いている弟の肩を抱き床へと押し倒し跨る。そして軽く口づける。
一度離すと悠祐の目は潤んでいるようだった。その顔に我慢出来ずもう一度、今度は長い味わうようなキスをした。悠祐の突起は甘い痺れを伴い服の上でも分かるほどズボンを押し上げていた。
喘ぐ悠祐を見た恭祐も既に限界に近い状態まで勃たせていた。恭祐は手を思うままに上へ下へと巧みに走らせる。

「悠祐…」


「あっ…恭ちゃん…恭ちゃんも気持ちよくなろ…んっ」


そう言うと快感をキュッと噛み締め手に力を込め逆に恭祐を押し倒す。悠祐は見様見真似で恭祐と同じように手を動かす。すると恭祐はぴくんと身体を跳ねつかせながらも素直に受け入れ喘いだ。
いつも冷静さを持っていた恭祐でさえ、この体勢になる前でも余裕を失っていた。だが押し倒され、悠祐の手にあらゆる所を触れられることで更に心に余裕を無くした恭祐は悠祐に話しかける。

「んっ…ゆ…すけ…もっ…いい…んっから…変わっ…はンっ」


だが悠祐は何も応えなかった。部屋には2人の脱いだ服が散らかり恭祐の喘ぎ声だけが微かに響いている。恭祐は違和感を感じた。


「ゆ…すけ…?」


ぴくんと反応した悠祐はポツリと口にした。


「恭祐…ごめん…我慢出来ないや。」


恭祐のえ?と言う言葉の前に恭祐の腰から下が持ち上がる。悠祐は恭祐の身体に腰を寄せた。恭祐は驚きと急激な痛み襲われ声にならない叫びを手に込め悠祐の首に手を回しギュッと抱き寄せた。悠祐はそれに応え恭祐の肩を抱えるように手を回した。


「恭祐…力…抜いて…うっ…いっ…恭祐っ…大丈夫…まだ動かないから…ゆっくり息吸って…ゆっくり吐いて…」


悠祐は恭祐の呼吸に合わせ話しかける。恭祐は痛みにやっとの思いで耐えながら悠祐の言葉に素直に応える。すると次第にいつものペースで呼吸出来るようになっていった。
そして悠祐が微かに身を捩る度に恭祐は喘ぎ声を上げた。それが耳に入った途端何かに目覚めたように動き始める。