「あっ…んんっ…ふっあぁ…あっ…痛っ…」


「しーっ。2人が起きるぞ。静かに。」


「…うっん。…はぁっ」


微かな声で2人は会話をしていた。2人が動いているうちに少しずつ布団から姿が露わになっていった。その時に俺達は初めて見てしまった。父さんと母さんが重なり合ってSEXしていることを。
当然俺達は目を見開き固まっていた。父さんは母さんの胸に触れ、入れた状態でキスをする。悠祐は恭祐の肩に手を起きその上の服と一緒に後ろに軽く引く。今度は恭祐もゆっくりと立ち上がり自分達の部屋へと向かっていった。


「悠祐」「恭祐」


俺達は戻ると部屋の中央まで行きへたり込み目を見合わせ名を呼び合う。

「あんな父さんと母さん見たことない…。」


「当然だろ。普通人前ではやらないことだからな。だが、生で見たのは初めてだ。」


焦りを隠せない悠祐に対し、冷静な言葉で返す恭祐だったが興味津々な好奇心を感じさせる顔をしていた。


「そんなこと言ってる場合?…でも母さん…苦しんでなかった…」


「というか気持ちよさそうな顔してたな。」


スパッと言い切ったその一言に驚いた顔で素早く右にいる兄弟の顔を見た。その恭祐は下を向きながら既に元の冷静さを取り戻し考え始めていた。


「なぁ悠祐。あれ、楽しいと思うか?」


「あれ?」


恭祐は質問をぶつけたが悠祐には分かっていないようだった。


「父さん達がしてたあれ。」


少し戸惑いながらもはっきりと口にする。


「うーん…どうかな…でも母さん達幸せそうだったからな。楽しいんじゃない?」


さっきの情景を思い出しながら悠祐は気軽に答えた。


「じゃあやってみよう。」

悠祐の言葉に恭祐は心の中でわくわくしていた。だが表には出さず眼差しだけを向ける。


「?…どやって?」


「こうやって。」