逃げる女

連絡すると言ってから3日。
良い解決策なんて見つからないまま、時間だけが過ぎていく。


大志君からもあの日以来連絡は途絶えたきり。
私からの連絡を待ってくれているのか、それとももうどうでもよくなってしまったのか…


確かめたくても、それは私から連絡をして、会わなくちゃいけない事を意味する。


八方塞がり状態へ自ら陥ってしまった。



『美紀!とっくに講義終わったよ?』


「え?あ、本当だ。」



『何ボーっとしてるんだか…ほら早く行くわよ。』



「行くってどこに?」


『お昼よ。午後の講義、必修よ?行かないなら置いてくわよ。』


「ま、待って!綾置いてかないで!」


慌てて鞄にノートなどほうり込み、綾の後を追う。


『ミ〜キティ。』


教室を出てすぐに後ろから声をかけられた。


ミキ…ティ?


振り返るとそこには意外な人物が立っていた。


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