次の日

土曜日にも関わらず、店長は私にバイトを休むように電話をくれた。


バイト仲間もまだインフルエンザで復帰していないお店は人手も足りずに、忙しいはずなのに。



けれど、行って本当に森田君がまた会いにきてるかもしれないと思うと、バイトに行くことが出来なかった。




朝から止む事なく降り続ける雪を窓から眺めていた。


今日は、昨日とは比にならない位猛吹雪で前を向いて歩くのも大変だろう。



こんな吹雪の中、森田君は私を待っているのだろうか。


いや、まさか…
そう思い直すけれど、昨日の雪まみれになった森田君が頭から離れない。



私は、手渡されたメモを手に取った。



携帯に手を延ばす。
1つずつ、ゆっくりと番号を押す。




後は…通話ボタンを押せば発信される。


森田君と私を繋ぐ最後のボタン。


















最後のボタンを押した。


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