逃げる女

繋がる手とは逆の手で、私を立たせようと腕の下に手を入れてくる杉田さん。



私も杉田さんの腕にしがみついて、立ち上がらなければと努力するが、膝がガクガクして力が入らない。



『悪かった…あいつらが店に来ただけで吐いた位だったな。会いたいと思うわけなかったな。』


「…どうして…」



どうして、外に森田君がいるの?一緒にいた友達は?いつから外に?


沢山の疑問が頭の中で浮かんでくる。


『車エンジンかけに外に出たら、居たんだよ。もう閉店だって声かけたら、“嘉島に会わせて欲しい”って。居ないって言ったけど、そんな筈ないって、動こうとしないんだ。』




「じゃあ…まだ…外に?」



『居るだろうな。』




「―ッ!!」




森田君がすぐ側にいる?



私に会いたい?




嫌だ




怖い






怖いっ!!



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