*高橋side

今日は球技大会。

俺らはサッカーだ。


一応サッカー部に所属しているので、今日は勝ちたい。



で、気になっていることがひとつ。

市川はほんとに矢神を応援するのだろうか…?


応援していたら…ショックだ。

くそっ

俺も言えば良かったかな


いやでも、あいつに応援してなんて…口が割けてもいえねぇ。






青のジャージに着替えて、部屋を出ようとしたとき―


「要くん!なんか変な電話が…」

手伝いに来てくれている叔母さんが俺の部屋の前へきていた。

「どうしたんすか?」


「うん。それが…見かけない携帯番号からかかってきてて、でても向こうから返事がないのよ。気味悪いから切ったんだけど、またかかってきて。」


嫌がらせか…?



「分かりました。俺が出てみます。」



そう言って受話器をとった。



「もしもし…」





「 あっ もしもし高橋くん?なんでいきなりそっちの人電話切るの!?

『私、そちらの要くんと仲良くさせてもらっている市川結衣の姉です~』 ってめちゃくちゃ丁寧に言ったのに

そちらの人、
『えっ やだ!何これ!?何も喋んない!気持ち悪っ』とか言ってきたんですけどっ!」